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靴小売業のM&A事例

個人事業主において成立した事例
<事例の概要>
◆ 譲り渡し側:田中和夫(仮)
・業種:靴小売業
・売上高:4000万円
・従業員:3名
・業歴:50年
◆ 譲り受け側:佐藤八郎(仮)
・業種:創業希望者
◆ 関与した支援機関:地元信用金庫、日本政策金融公庫、事業承継・引継ぎ支
援センター、弁護士、商工会、商工会議所等
<中小 M&A の経緯等>
【意思決定に至るまでの経緯】
○田中は、靴の小売店を営む72歳の個人事業主で引退したいと考えていたが、
親族に継ぐ者はおらず自分の代で廃業せざるを得ないのかと悩んでいた。
○懇意にしていた商工会の経営指導員より、事業承継の個別説明会を案内され、
そこで、個人事業主でも、M&A で事業を譲り渡した例が多くあるという話を聞いた。
○自分が育てた事業を、意欲のある人に引き継いでもらえるならありがたいと感
じ、M&A を決意し、事業承継・引継ぎ支援センターにて譲り受け相手を探すこととな
った。

【成立に至った経緯】
○田中は、同センターから靴店の創業を希望する佐藤を紹介され、意気投合した。
○なお、代金について、佐藤の自己資金が不足していたことから、複数の金融機関
が協調融資を実施し、更に同センターは弁護士を紹介し契約のサポートをする等、
支援機関が一丸となった支援が行われ、事業譲渡実行に至った。
【成立に至った後の経緯】
○事業譲渡実行後、佐藤は事業承継補助金の交付を受け、新たなチャレンジを行
う等、精力的な事業拡大に乗り出した。また、田中も引き続き従業員として、佐藤を
支えている。

中小M&Aガイドライン参考資料より引用

飲食店コンサルタント・中小企業診断士 奥田 謙一
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