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卸売業 のM&A事例

債務超過であるにもかかわらず成立した事例

・業種:卸売業
・売上高:12億円
・従業員:30名
・業歴:50年
◆ 譲り受け側:B 社
・業種:卸売業
・売上高:30億円
◆ 関与した支援機関:弁護士、中小企業再生支援協議会、M&A 専門業者
<中小 M&A の経緯等>
【意思決定に至るまでの経緯】
○A 社代表者である鈴木智子(仮)は、創業者である父から A 社の経営を引き継
ぎ、2代目経営者として A 社を運営していた。しかし、父の代に金融機関から借り入
れた金額が合計約20億円あり、既に大幅な債務超過となっていた。
○金融機関への返済で資金繰りが圧迫され、新規投資する余力もなく、このままで
は近いうちに破綻すると考えた鈴木は、知人の弁護士に事業再生の相談をした。

【成立に至った経緯】
○鈴木は、弁護士に委任して中小企業再生支援協議会の手続を活用するととも
に、当該弁護士の紹介した M&A 専門業者に譲り受け側(スポンサー)探索を依頼
し、これによりスポンサー1社が確定した。当該スポンサーは、A 社の販路や地域
における知名度を高く評価し、A 社の全事業を事業譲渡の手法により譲り受けた。
○鈴木は、A 社の金融機関からの借入についての個人保証(経営者保証)があっ
たが、「経営者保証に関するガイドライン」により経営者保証を外して当面の生活費
と(華美でない)自宅を残すことができた。
【成立に至った後の経緯】
○鈴木は、破産を回避できたことに安堵した。今は、自分が本当にやりたかったけ
れども父に反対されて実現できなかったビジネスの立ち上げを目指している。

中小M&Aガイドライン参考資料より引用

飲食店コンサルタント・中小企業診断士 奥田 謙一
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