開業後、5年間の廃業率がダントツな飲食店経営でありますが、
だめになった様々な企業をみていると、
創業時の計画の甘さによるところのものが多いと思います。
僕は現在、公的機関でコンサルタントの仕事を月に10日ほど行っています。
その関係もあって、金融機関からの紹介などで、創業のご相談にのる機会が多いです。
創業の相談をうけてると、
「これはやったらあかん!」、「これは言ったらあかん!」、
というNGワードがいろいろ出てきます。
そしてそれは、皆さま同じようなことを言われます。
そのキーワードを基に創業計画書を作成すると・・・。
そのままでは計画段階で真っ赤です・・・。
全ての条件が揃って、上手くいっても儲かりません・・・。
その計画を進めるには、資金力が足りません。
そんな創業計画書が多いんです。
今回から数回、「やったらあかん!」シリーズを紹介して、
皆さまの開店のスタートダッシュをお手伝い出来ればと思います。
先ずは、今日のタイトルにもしましたが、
「隠れ家を作りたい!」
この件から。
非常に多いです。このキーワードを出される方が。
僕も実際、これで失敗したことがあります。
もう20年ほど前になりますが。
2号店を単価を上げた隠れ家風のお店がしたくて。
お金をかけて内装をして。何屋かわかりにくい店名をつけ、わかりにくい看板を作って。
開店時にせっかくいただいた、雑誌の取材もお断りして…。
開店後1カ月は1号店のお客様でなんとか賑わったのですが、2カ月目からは…。地獄でした。
慌てて、メニュー台作って店前に置いて、ビラを作ってビラ播きして、ご近所営業回って・・・。
僕の地元は京都なので、確かによくあります。隠れ家的なお店は。
よくわからない路地の奥にひっそりとあって、宣伝もせず。
料理は美味しくって、サービスも良く、予約が取れない。
かっこいい!と思いますが、そのスタイルはまずビギナーには無理です。
腕もいるし、時間もかかります。それを我慢できるぐらい運転資金を持てるのか?
そもそも、個人で飲食店を開業される方は、資金力もあまりなく、
いい立地に店舗を構えられないほうが多いのではないでしょうか。
だから、いろいろな手段を使って、いかにそれを素早く世間に知っていただく。
認知度を上げることが重要なのです。
それを「隠れ家」にしちゃうと・・・。
隠れたまま終わっていくこともある話なんです。
もしどうしても「隠れ家的なお店」を作りたかったら、
そこにたどり着けるパンくずは計算しておいていかないと。
でも難しいし時間はかかりますよ。
まずはわかりやすいのが一番です!