小規模企業において成立した事例
<事例の概要>
◆ 譲り渡し側:A 社
・業種:計測機器の製造
・売上高:3000万円
・従業員:3名
・業歴:40年
◆ 譲り受け側:B 社
・業種:計測機器の施工・メンテナンス
・売上高:5億円
◆ 関与した支援機関:地元信用金庫、事業承継・引継ぎ支援センター
<中小 M&A の経緯等>
【意思決定に至るまでの経緯】
○10年前に先代経営者の他界に伴い、当時既に65歳を超えていた佐伯友彦
(仮)が A 社の社長に就任した。その後、業績は伸び悩み従業員の高齢化も進んだ
ため廃業を検討したが、取引先に迷惑を掛けられないと、事業の継続を決断した。
○地元信用金庫に相談をしたところ、M&Aの公的機関として事業承継・引継ぎ支援
センターを紹介された。佐伯は自社の事業規模や財務状況から M&A は難しいと考
えていたが、同センターでの相談は無料と聞いたため、取りあえず相談した。
【成立に至った経緯】
○佐伯の予想に反し、事業承継・引継ぎ支援センターから4社の紹介を受け、うち2
社と面談し、A 社の技術力や商圏を高く評価した B 社への事業譲渡実行に至った。
【成立に至った後の経緯】
○A 社の製品は熟練の技術が必要であるため、A 社の従業員は引き続き雇用さ
れ、また取引先との関係から佐伯は顧問として B 社の事業拡大に貢献している。
中小M&Aガイドライン参考資料より引用