2020年1月4日
今日は前回の続きで、売上の上げ方をお伝えします。
売上を上げる方法はいくつかあるのですが、
短期的に、急いで結果を出すには、2つ。
「お店の前の発信力をアップさせてお客様をふやすこと」と、
「お店の中で商品の発信力をアップさせて客単価をあげること」。
今日は、「店頭の発信力をアップさせてお客様をふやすこと」についてお話ししますね。
お客様から、「思うように売上が増加しない!」というご相談を受けて、
最初に店舗を訪問してよく思うことは、「何のお店か分からない!!」ということ。
この問題には、2つのパターンがあって、
①お店をシンプルでおしゃれに過ぎている、隠れ家的なお店を目指している、パターンと
②長い間お店を経営されてきて、いろいろなものが積み重なって、
「なんのお店かわからない!」、いわゆる「散らかっている!」パターンです。
では、先ずは①の隠れ家パターンから。
これは、お店のアピールが足らなくて、認知度が上がらないパターンなんです。
創業したてだったら、常連のお客様もいないので、一日中お客様が来なくて、ぼうず(ノーゲスト)の日もあるという・・・。
地獄の毎日が続く・・・。
怖いですね。考えただけでも。あー恐ろし。
お客様商売に必要な笑顔もなくなっていきます。
僕も若い時に創作居酒屋をやったことがあるのですが、そのオープン時にやってしまいました。
大失敗しました。慌てて対策に追われる日々でした・・・。
でも、これよくわかるんですね。
僕は、出身が京都なんで特に。
「一見さんお断り」みたいな文化がある街でしたので。
憧れますよね。祇園かなんかの素敵な裏通りの、さらに路地(京都弁ではろおじ)の奥に、
暖簾も看板も出さずに、こだわりの好きなお料理を出して、いつもいっぱい。
お客様も、おしゃれな感じの、通な人たちだけが集まる・・・。
それはかっこいいです!それが出来たら最高ですね。
ただ、最高のかたちなんで、なかなか出来ませんよ。これは。
経営のレベルが高い。
経営者、もしくは料理人にある一定数のお客様も持ってなくて、
初めて飲食店をやったりするレベルではなかなか難しいです。
時間もお金もかかります。
口コミで認知度が上がるまでの時間。その間経営がきつくても耐えられるだけの資金。
お店までお客様を引っ張ってこれるように仕掛けをする投資。
こう、パンくずを置いていく作業というか。
いわゆるプロモーションですね。
広告打ったり、プレスリリース頑張ったり、SNSで発信したり。
これをやっても時間はかかります。
次は、②の長らく経営されて散らかっているパターン。
看板や、暖簾も色あせてきたり、家族の自転車がいっぱい並んでいたり。
今はやっていないメニューの看板が撤去されていなかったり。
いろいろなPOPが貼ってあったり。
お祝いで貰った枯れた植木鉢がいっぱ並んでたり。
言い出したらきりがないのですが・・・。
このパターンでよく経営者のかたが言われるのは、
「うちはここでもう20年(30年)以上やっているから」、
「もうみんな知ってくれてる」、と。
でも、リサーチすると意外と知られていないことが多いんです。
開業してそれだけ時間がたてば、周辺住民の方々も変わっていたり、
近くにあった企業がなくなって、マンションに変わっていたり。
環境は大きく変化していますよね。
現在、少しでもお店の前を人が歩くなら。もしくは車が通るなら。
明日から、なんのお店か分かるようにアピールをして下さい!
その際に必要なのは、お店の名前より業種なんですが。
売りの商品をアピールして下さい!分かりやすく。
「焼鳥と釜めし」とか「〇〇港直送天然鮮魚」、
「炭火焼焼肉」とかね。
そのためには、強み(売り)を明確にすることや、
コンセプトを明確にすることが必要になるのですが。
僕は、アピールをすることを嫌がられる経営者の方によくこう言います。
「有名な女優さんも最初はアイドルのようなことをしたり、グラビアになったりするじゃないですか。」
「認知度が上がるまでです。流行ればまた変化させればいいじゃないですか」
キャッシュが回り出せばいろいろなことにチャレンジできます。
今のコンセプトとの兼ね合いを考えつつ、是非、お店の前のアピール力を高めて下さい。
POPの大きさを変えただけで売上が増加した事例もあるんですから。
あと、お店の前が散らかっているところは是非是非おかたづけを。
これもたったそれだけで、新規顧客を獲得した事例もあります。
お困りでしたらお気軽にご相談して下さい。お役に立ちます。
客観的に見られないと分からないことってありますよ。